マリアナ海溝といえば、Googleで検索するとまっさきに「謎」が候補に出てくるほどのオカルト地帯です。水深10,000m以上という地球上でもっとも深いチャレンジャー海淵を持つマリアナ海溝は、いまだ多くの謎を残しています。
そんなワクワクオカルトランドであるマリアナ海溝は、先日「謎の金属音」を観測したということで話題になりました。
Western Pacific Biotwang from Sci-News.com on Vimeo.
このちょっと前のSF映画のエイリアンの鳴き声みたいな金属音は、今月14日にオレゴン州立大学が観測したというもの。マリアナ海溝水深1000メートル付近に発生していたとされ「Western Pacific Biotwang」などと名付けられたそうです。
この音を観測した研究チームは、当初これはクジラによるものと考えていたそうですが、この音が非常に複雑で高周波のようなものも含まれているということから他の海洋生物学者たちに意見を求めました。
結局その後、この謎の音はミンククジラの鳴き声である可能性が高いと考えられているようです。
ミンククジラの中には、こうした電子音のような鳴き方をするクジラがいることから、研究チームでは、このナゾの発振音は、ミンククジラのものである可能性が高いとみている。ミンククジラは低緯度海域でどれだけ分布しているのか、またどのような生態を送っているのかについてはほとんど判ってはいない。そのため研究チームでは、今回、観測に成功したミンククジラの鳴き声と見られる音を頼りにすることで、ミンククジラが低緯度海域の深い海中でどれほど生息しているのか、その詳細な生態を知る手がかりになるだろうとしている。BusinessNewsline「オレゴン州立大、マリアナ海溝の底からナゾの発振音を観測」より
今回の謎の音はどうやらミンククジラらしいということでしたが、冒頭でも書きましたが深海は人類にとって、まだ未知なことだらけの謎の多い場所です。今後どのような発表が私たちを驚かせてくれるのか楽しみですね。