今月24日にテレビ朝日系列で放送された『ビートたけしの超常現象(秘)Xファイル』という番組内で、いわゆるヤラセ演出があったと同番組にも出演していた大槻義彦名誉教授が暴露したそうです。
反オカルトとして知られる早稲田大学名誉教授の大槻義彦氏が、『たけしの超常現象特番』でヤラセがあったと自身のブログで明かした。大槻教授は、テレビ朝日側の対応によってはBPO人権委員会へ提訴するとしている。
BIGLOBEニュース「大槻名誉教授、「ビートたけしの超常現象(秘)Xファイル」のヤラセを暴露 BPOにも提訴へ」
この番組では、現在アメリカで大人気(らしい)ジョー・ブロギー氏が出演するコーナー内で起きました。ジョー・ブロギー氏は「ブレインハッキング」という、相手の思考を読むことができるという能力を持っているらしい、なんというか最近たまに聞くメンタリスト的な人です。ですが、この番組では超能力者として紹介されていました。
彼がこの番組内で披露したのは、出演者がイメージしたものを当てるというもの。例えば、ある実験では、出演者とジョー氏が背中合わせになり、出演者が自由に描いた絵と同じようなものを描いて当てるといったようなものでした。
しかし、この実験ではイメージをしている相手の表情をジョー氏が注意深く見ていたり、前述の絵の実験ならばそもそも背中合わせだったりと、超能力というよりマジックの一種であることは視聴者も何となくわかっていたのではないかと思います。
とはいえそこはみんな大好き大槻教授。
大槻教授はジョー氏が出演するコーナーで「ぜひ自分のブレインハッキングも行ってほしい」とお願いしたそうですがジョー氏がこれを却下。このシーンも編集によってカットされてしまったそうです。さらに、大槻教授が言うところ、番組の台本では実験に参加する出演者があらかじめ決まっていたということでした。
そもそもビートたけしさんが司会を務める超常現象番組は年末お決まりのものですが、この番組事態、超常現象をちょっと面白おかしく扱うというスタンスの番組なように感じます。私もこの番組の混沌とした雰囲気が好きで、ぶっ飛んだ方が8割の超常現象肯定派に半ギレで突っ込みを入れる大槻教授という構図を見ていると「いやー、年末だねぇ」と思うのです。
しかし、大槻教授は番組スタッフが思っていた以上にマジだったようで、今回は番組のヤラセを暴露するという形になってしまいました。また、大槻教授は番組の打ち切りをしなければBPO人権委員会へ提訴を行うと表明しています。
個人的に年末に楽しみにしている番組のひとつなんで打ち切りはしてほしくないんですが、大槻教授はこの番組に欠かせない人でもあるので、どうにかうまいこと決着ついてほしいところです。