南極には宇宙船を観測する目的でデラウェア大学によって中性子モニターが設置されているのですが、今月の13日、このモニターが非常に強力なガンマ線バーストの発生を観測したと海外のニュースサイトが伝えています。
UFO SIGHTING SHOTSPOT「Strange Ground Level Events detected by South Pole Neutron Monitor - Source Unknown!」より
ガンマ線バーストは、2004年の12月28日に観測史上最大のものが観測されたとして話題になりました。
2004年の暮も押し迫る12月28日、日本時間の午前6時半ごろ、瞬間的な照射エネルギーとしては過去最大規模のX線~ガンマ線が地球に飛来したことが、GEOTAILの観測データを東京大学の寺沢敏夫グループが解析した結果、分かった。このガンマ線は、いて座の方向、約3万光年離れた場所にある軟ガンマ線リピーターSGR1806-20と呼ばれる天体が起こした巨大フレアから放射されたものである。2004年の12月といえば、26日にスマトラ島沖でM9.1という超巨大地震が発生、それにより高さ10mを超える津波が発生し甚大な被害をもたらしたことが記憶に新しいです。このスマトラ島沖地震とガンマ線バーストが観測された時期が近いことから、災害とガンマ線に何らかの関係があると考えている方もいるようです。
日本の宇宙開発の歴史「史上最大規模のガンマ線が地球に飛来」より
通常、宇宙からのガンマ線は地球の大気によって遮られ影響が出ることはほとんどありませんが、強力なものになると地球の大気を破壊し、地上に降り注ぐ場合もあると考える科学者もいます。
今回発生したガンマ線バーストは、2004年に観測されたものを超えるとも予測されており、地球への影響が心配されます。
このガンマ線バーストは、12月26日に地球に飛来するものと予測されています。本当に何か影響はあるのかはわかりませんが、少し警戒しておいた方がいいかもしれません。