不思議カウント

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2016年11月25日金曜日

丑の刻参りと呪い代行業者について その2


AIが人間の仕事を奪うんじゃないかとかそんなことが問題になっている昨今になんですが、インターネットで「呪い 代行業者」で検索してみると十万件以上がヒットします。まあ、もちろん全てが業者のホームページではなく、ほとんどが呪いの代行業者の話題を扱ったページが表示されるわけですが(このページのように)それでも呪い代行業者は少なくはない数存在します。

中には呪い代行業者案内所なるサイトもあり、「みんな誰かに呪いかけたがってるんだな」と知ることができます。また、このサイトではページ右部に紹介している呪い代行業者を利用した人の口コミやら評判やらも掲載されています。



このサイトを見て思うのは、呪いと一言にいってもさまざまなものがあるということです。前回の呪いについての記事では主に丑の刻参りについて書きました。もちろん丑の刻参りを扱う代行業者もあるようなのですが、それよりも黒魔術やら祈祷など、そのほかの呪術を扱う業者が多いように思えます。そして、その中には相手を苦しめたり不幸に陥れるといったネガティブなものだけではなく、縁結びなど比較的ポジティブなものもあるようです。

呪いという言葉の響きが協力で忘れてしまいがちですが、縁結びなども呪いの一種なんですね。

しかし、このような呪い代行業者を見てまず頭に思い浮かぶのは効果のほどだと思います。すごく漠然とした呪いという存在は、はたして本当に相手を苦しめたりする効果はあるのかということです。

こんなブログをやっていてなんですが、私はそれほど呪いの神秘的効果というものを信じてはいません。例えば丑の刻参りも、相手のことを強烈に恨みながら木に五寸釘を打ち付けているだけでは対象者に何のダメージもいかないと考えています。では、呪いというものに何の意味もないのかというと、そうとも思っていません。

たしかに木に五寸釘を打ち付けるだけでは何も起こらないかもしれませんが、誰かが自分に丑の刻参りの儀式を行っていると呪いの対象者が知ったらどうでしょうか。呪いの神秘的効果を信じていない私でも、少なくともいい気分はしません。さらにその後、ちょっとした事故にあったり病気になってしまうと、もしかしたら呪いのせいではないかと思ってしまうでしょう。ストレスは体にいい影響を与えません。

以前、NHKBSプレミアムで怪異TVという、オカルトを扱ったモキュメンタリー(創作とドキュメンタリーを合わせたようなもの)番組を放送していました。その中で呪いを扱った回があったのですが、その際に呪い代行業者に対してのインタビューがありました。そのインタビューでは、呪い代行業者は、実際に呪いの儀式を行った後に、対象となる人物に対して「あなたに呪いをかけた」と連絡をするのだそうです。

まあ、この番組はモキュメンタリーとして作られたため、そのインタビューが本物かどうかわかりませんし、ほかの呪い代行業者も同じような方法をとっているとは限りませんが、呪いの儀式後に連絡をするという方法は非常に恐ろしい手段なのではないかと思います。

そう考えると、朝のニュース番組なんかにちょこっとやる今日の占いなんかのコーナーも呪いの一種なのかもしれません。そのコーナーでいい結果が出ると、占いの結果を信じないにしてもちょっといい気分になりますしね。

とにかく、現在インターネット上には多くの呪い代行業者が存在します。それを利用するもしないも自由なのですが、他人にこのようなことを行えばリスクは必ず存在します。みなさんもご利用の際は十分に注意をしてくださいね。