不思議カウント

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2017年1月21日土曜日

トランプ新大統領誕生の日に踊る神の子たち


正月くらいはブログの更新やすむかー、と思っていたらいつの間にか20日ほど過ぎていました。
時の流れの速さには驚くばかりです。あと自分の根気のなさとかにもほんのちょっとだけびっくり。

さて、そんな中でも世界はとっくに2017年を祝う気持ちを収め、さまざまな方向へと歩みを進めています。特に注目すべき動きといえば、やはりドナルド・トランプ氏がアメリカの新大統領として無事に就任したということでしょうか。

今月20日に無事に行われた就任式ですが、この前後によく見かけたのは「暗殺」という物騒なワードです。

思えば前任のオバマ大統領の就任式にも暗殺が計画されている云々の話題を耳にしましたし、アメリカ大統領の就任式と暗殺というワードは切っても切れない関係にあるのかもしれません。

とはいえ、今回就任するのは就任前から数多くの問題発言、行動を繰り返してきたトランプ氏。就任式直前のワシントンのラジオ局WTOPでは、ISISが暗殺を計画しているという情報を伝え、FBIが8000人導入される等、非常に厳重な警備で就任式は行われたようです。

今月20日の就任式を目前に控え、トランプに敵対心を抱くISは米国内にいるIS支持者に対して暗殺を呼びかけている。首都ワシントンのラジオ局WTOPが、連邦政府職員からの情報として伝えた。
 トランプ暗殺の脅威は、昨年11月の当選以来、増えている。ISは昨年12月にもトランプ暗殺を呼びかけるビデオを公表したほどだ。ネット上でもトランプの暗殺予告は出回っており、就任式が実行日だという。
日刊ゲンダイデジタル「FBIら8000人配備 警戒強まる就任式“トランプ暗殺”実行予告

そんなこんなはありながら、トランプ氏は暗殺されることもなく就任式は無事に終了しました。ですが、就任式が行われていた会場の付近ではトランプ氏の大統領就任を反対するグループのデモが過熱し暴徒化、90人以上が拘束されるというニュースも伝えられています。

米ワシントンで20日昼(日本時間21日未明)に開かれたドナルド・トランプ大統領の就任式をめぐり、市内で起きたトランプ氏の就任に反対するグループによる暴動で、米CNNテレビは20日午後、警察が90人以上を拘束したと報じた。
 同日午前11時前に最初に報じられたデモは、黒服に身を包んだグループが過激化し、店舗の窓ガラスを割るなど騒ぎが広がった。グループは「トランプはまっぴらだ」などと叫びながら市街地を練り歩き、警察と小競り合いを起こした。
産経ニュース「黒服の暴動、90人以上を拘束

このグループは人種差別反対や黒人の人権保護などさまざまな主張を持つ人々が集まったグループで、常日頃過激なトランプ氏の発言で反発心を抱いたという形になります。このデモは最終的に1000人程度の人数が集まったということですので、ああ本当にいまアメリカはバラバラな状態なのだなと考えさせられます。

ところ変わって、今日のお昼頃にニコニコ動画で映画評論家の町山智弘さんがトランプ氏の少し変わった団体の支援パーティーが行われている会場に乗り込み、取材をするという中継が配信されていました。その支援パーティーのどこが変わっているのかというと、そのパーティーを主催するのがいわゆるオルタナ右翼のゲイ団体というところです。

言わずもがな、トランプ氏は共和党から立候補した大統領候補でした。共和党といえば昔から同性愛者などに対して厳しいという印象がありましたし、実際にトランプ氏の過去の発言からも同性愛者に対しての当たりは厳しいです。そのようなトランプ氏に対して同性愛者の支援パーティーが行われるというのは個人的に少し意外に感じました。

その中継内でパーティーに参加している何人かに町山さんが取材をしていたのですが、みなさんトランプ氏に対して好印象の様子(支援パーティーなんだから当たり前なんだけど)。中には黒人の方もいて、パーティーを楽しんでいました。

まあ、このような方々は少数派なんでしょうけれど、やはり黒人だから、同性愛者だから、などの理由で必ずしもトランプ氏に対して敵対心を持っている人だけではないようです。


このようにアメリカのいたるところでさまざまな人が、さまざまな思いを抱いたであろう日にトランプ大統領は誕生しました。多くの問題点を抱える中でのスタートとなりましたが、まったく予測のつかない人物であるトランプ大統領がこれからどのような動きを見せていくのか楽しみではあります。