不思議カウント

不思議カウント

2017年1月27日金曜日

世界の終りを示す『世界終末時計』30秒針を進めて残り2分30秒に


世界終末時計』の針が進み、世界の終末まで残り2分30秒となりました。

米誌「ブレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティスツ」は26日、地球最後の日までの残り時間を概念的に示す「終末時計」の時刻が残り2分30秒になったと発表した。時刻は過去1年の出来事を踏まえ、進めたり戻したりし、毎年この時期に発表している。昨年1月時点で針は残り3分を指していた。
共同通信「「終末時計」残り2分30秒

世界終末時計とは、アメリカの 科学誌「Bulletin of the Atomic Scientists(ブレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティスツ)」が発表する時計型のイメージで、現在の世界の状況から人類の絶滅がどれだけ近いのかを表しています。

初めに終末時計が発表されたのは1947年で、これは日本の広島への原爆投下から2年後、そして米ソ冷戦の初期段階でした。その時の終末時計が指し示すのは11時53分、すなわち人類の終焉まで残り7分と示されていました。その後、世界の状況により終末までの時間を前後まで、今回世界終了まで2分30秒と発表されたのです。



前回、終末時計の更新が発表されたのは2015年のこと。その際の終末までの時間は、残り3分ということでした。当時の世界の状況としては、気候変動や核軍備競争のためだそうです。2015年と多国間で気候変動抑制に対して積極的に働きかけるパリ協定が結ばれた年です。

今回は2015年に発表された時間よりも、30秒針が進んでいます。その理由としては、核軍備に積極的であり、地球温暖化も否定するドナルド・トランプ氏がアメリカ大統領に就任したり、世界的な治安不安などで終末までの針が進められたということです。

ちなみに、世界終末時計の歴史の中で一番終末までの時間が短かったのは1953年。米ソ冷戦真っ只中の50年代に、アメリカ、ソ連が水爆実験に成功したということでこの時間が示されました。

この世界終末時計によると、現在の人類は冷静時代並に危険な状況と考えられているようです。

Bulletin of the Atomic Scientists「timeline