ジャンクフードやらインスタント食品に使われているお肉は都市伝説とかブラックジョークやらに登場することが多々あります。その中でも特にやり玉に挙げられやすいのがマクドナルドのバーガーに使われているお肉なのではないでしょうか。
マクドナルドのお肉の都市伝説といえば、ちょっと前にミミズを使っているのではないかというようなお話がプチ流行しました。しかし食用ミミズは日本で入手しようとするとなんだかんだ高価で、反対にコストが高くつくそうです。さらには探偵ファイルさんが実際に釣り餌用のミミズを調理してバーガーを作るという記事を投稿していたのですが、それによると調理にも時間と手間がかかってしまうのだとか。
このミミズバーガーの都市伝説、わりかしマクドナルドのブランドにもダメージがいっていたようで、マクドナルドのホームページには「ミミズ肉とか使ってないしマジで」といった趣旨の動画も掲載されています。
マクドナルドは一時期100円以内でバーガーが食べられるという低価格路線が売りのファーストフードショップでした。そのあまりの低価格っぷりがこの都市伝説を生みだし、広めたのかもしれません。
さて、日本のマクドナルドでは牛肉100%で作られているらしいパティですが、海外の一部の店舗ではパティがどのようにして作られているのか公表されていないようです。マクドナルドのバーガーといえば老若男女好む人が多い世界のトップブランド。そのメイン食材ともなるパティの材料が公表されていないとなると心配になってしまう人が出てくるのも当然のことでしょう。
そこにさっそうと現れたのが、イギリス出身の料理人ジェイミー・オリヴァー氏です。ジェイミー氏はBBCで『裸のシェフ』という番組を持っており、イギリス国内ではもちろん世界時にも知名度の高い大人気のシェフです。
ジェイミー氏は食の安全に対しても積極的に活動を続けており、近年ではジャンクフードが日々の食事の中心であったイギリスの子供たちの学校の給食をジェイミー氏が見直し、改善した学校給食改善活動も注目されました。
そんなジェイミー氏が次に注目したのがマクドナルドのパティ。彼はマクドナルドに対して、パティがどのような材料で作られているのか公表しろと裁判を起こし、勝訴しました。トルコの通信局、TRTでは、ジェイミー氏の勝訴によって公表されたマクドナルドのパティの正体について伝えています。
オリヴァー氏が勝訴した裁判により、マクドナルドのハンバーガーの「肉」が、動物性脂肪生地とアンモニアから作られていることが証拠付けられた。
オリヴァー氏は、勝訴した裁判により、マクドナルドのファーストフードチェーンでは、本当の肉の代わりに、食用肉から出たくず肉、腱、脂肪、結合組織を混ぜた物から成るペースト状の生地とアンモニアが使用されていることを証明したことになった。
TRT「ジェイミー・オリヴァーがマクドナルドに勝った、肉の正体が明らかに」
この記事によると、一部のマクドナルドのパティでは、食用肉のくず肉などを混ぜた生地にアンモニアを使用して作られているとのことでした。
こういう、くず肉などを加工して作るのはいわゆる成形肉というもので、マクドナルドのパティだけではなく色々なところで使用されているのでしょうけれど、なんというか腱やら脂肪やら結合組織やらと詳しい説明されるとちょっと嫌な気分になります。
今回はジェイミー氏の裁判によって、マクドナルドのパティの材料が公表されたのですが、世界にはまだまだどうやって作られているのかわからない食品が数多くあります。自分や大切な人の口に入り体の一部となる食品ですので、できれば全ての食べ物の詳細を公表してほしいものです。